トップメッセージ
Top Message

中期経営計画の初年度(2024年度)は、過去最高益の更新かつ中計最終年度(2026年度)の利益目標を前倒しで達成するなど、順調と言えるスタートを切ることができました。一方で、本中期経営計画は2030年のグループ将来像である“価値共創リテーラー”の実現に向けた「変革期」と位置づけており、私たちに求められているのはその変革の推進です。24年度の好業績の背景には為替影響によるインバウンドマーケットの伸長という強い追い風があったことも踏まえ、足元の業績に一喜一憂せず、将来の成長に向けて腰を据えた取り組みを進めてまいります。
成長戦略の柱である「リテール事業の深化」では、中核の百貨店・パルコ店舗の魅力化などを着実に推進しつつ、「高質高揚消費層(自身のこだわりや価値観を満たす、高質で心が高揚する消費や体験を嗜好する全ての生活者)」からの更なる支持獲得を進めます。「グループシナジーの進化」においては、エリア・顧客・コンテンツの3つの軸でグループの力を結集させ、お客様により高い付加価値を提供していきます。一例として、JFRカードの運営による新たな「PARCOカード」「GINZA SIXカード」の発行や事業承継ファンド「Pride Fund」の設立、リユース事業への新規参入などに取り組みました。
今後も、日本全国の主要都市にバランスよく店舗を保有し、多様な顧客接点、お取引先様やクリエイターとのネットワークを有する強みを活かし、7つの重点都市を中心に「リテール事業の深化」×「グループシナジーの進化」による飛躍的な成長を目指します。
中期経営計画2年目となる今年度は、事業環境変化を上回る成長を実現するため、将来を見据えた変革のスピードを加速していきます。そして、「本質的な価値は人が創り出す」という考えのもと、3つの共創価値(感動共創・地域共栄・環境共生)を提供し続ける“価値共創リテーラー”の実現に向け、グループ全従業員がワンチームとなり取り組んでまいります。
2025年4月
代表執行役社長
